もちろんです。
ペット達は人間より体温調整が苦手です。
犬猫ウサギハムスターなど大抵のペットは人間より平均体温が高く、汗腺がとても少ないので、気温が上がっても人間のように汗をかいて体温を下げることができません。
そのため、ペットの「夏バテ」や「熱中症」には、十分気をつけてあげなくてはいけません。
発熱、呼吸が浅く速い、ヨダレを垂らしたり、泡を吹く、ひきつけのような症状、嘔吐、けいれんなどが見られ、早急に対処しなければ命にかかわる場合もあります。
とにかくまず冷やして体温を下げます。
体全体に水をかけたり保冷剤を当て体温を下げます。水浴も効果的です。 その後、ペットに意識がある状態であれば、冷たい水を少しづつ、ゆっくり飲ませます。
ただし、氷水など極端に温度の低い水はNGです。 また、高齢、心臓の弱い、水を怖がるペットには、いきなり水をかけたり水浴させたりはしないでください。
動物病院に連れて行く場合は、冷たく濡らしたタオルをワキ、首筋に充てる、体全体を包むなどの処置をして連れて行きましょう。
室外で飼っている場合は、動ける範囲に必ず日陰を作ってあげてください。
また、犬舎は風通しの良い場所に置き、飲み水を十分確保してください。
飲み水は一日に2回以上取り替えるようにしましょう。
その上で、特に暑い日には昼間だけでも玄関の中に入れるなど対策を取ってあげましょう。
室内で飼っている場合も飲み水はたっぷり飲めるよう十分な量を用意し、 一日に2回以上取り替えるようにしましょう。
ペットを残して外出する場合、締め切った部屋は室内が蒸し風呂状態となり 「熱中症」にかかってしまう恐れがありますので、 家中のドアを開放し、ペットが移動できるスペースを広く取ってあげるようにしましょう。
また、ペット専用のクールマットを使用する、凍らせたタオル、水を入れて凍らせたペットボトルを置いておくなど暑さ対策を講じておきましょう。
散歩は日中は控え、朝や夕方など気温の低い時間帯にするようにしましょう。
夏の日中のアスファルトの温度は50度を超えてしまうのです。
人間より低い位置を歩くペットは地面の照り返しで、50度以上の暑さの中を歩くことになります。
熱中症だけでなく足裏の肉球を火傷してしまう可能性もあります。
どうしても日中に散歩をする必要のある場合は、なるべく土や草の上、日陰を歩かせるようにしてください。
また、散歩の時間は短めにし、途中で休憩を取ったり、水分補給をするようにしてください。
キャリーバックの中は温度が高くなりがちです。日中、長時間持ち歩く事は避けてください。
長時間になる心配がある場合には、クーラーバックに保冷剤や氷を準備して出かけてください。
また、車で外出する際は車内にペットを置いて離れては絶対にいけません!
短時間でも、閉め切った車内は50度以上に温度が上がってしまいます。
ブラッシングをしないと、抜けた毛が絡まって被毛に張り付いてしまうことがあり、体から熱を発散しにくくなってしまいます。ブラッシングはこまめにしてくださいね。
また、暑いからと言ってペットの体毛をむやみに短く刈り込むのは止めましょう。
体毛は日光から皮膚を守ったり、熱を遮断する機能もあるので、切る際は適度な長さに留めましょう。