散歩中の草むらや公園、歩道の植え込みなど、また室内でもカーペットの中や植木鉢の中など。
ノミやダニはどこにでも潜んでいる可能性があります。
犬ノミ、猫ノミは犬猫はもちろん、ウサギ、ハムスター、フェレットや人間にも寄生します。
ダニはたくさんの種類がいて、犬、猫、ハムスター、ウサギ、鳥などや人間にも寄生します。
ノミやダニはペットに寄生し血液を食料とします。 刺されると、とても痒いのです。
ペットはかゆみを我慢するなどしないので、とにかく掻きます。
そして、引っ掻いたり噛んだりして皮膚炎をおこします。
また、ノミ・ダニの唾液に含まれる物質によってアレルギーを引き起こすコも…。
ノミ・ダニはペットだけでなく人間にも寄生するので飼い主さんも激しい痒みや皮膚炎になることもあります。 特にマダニは命を脅かすほどの恐ろしい病気を引き起こす菌を媒介している場合もあるのです。 痒いだけだから〜と侮ってはいけないのです。
ノミの成虫は黒ゴマほどの大きさで、主にペットの背骨に沿って寄生し、ペットの体を動き周り血を吸います。ノミを探すには背中の毛をかき分け、ノミのフンを探します。 ノミのフンは1mm以下の小さな黒いブツブツです。ノミのフンは水につけるとフンの周りの水が赤くなるのが特徴です。
ダニはノミのように動き回らず、血を吸える場所を見つけたら、強い口でがっちり噛みついてぶら下がります。 大きさはノミより少し大きいくらいですが、血を吸った後は100倍にまで膨れるので、小豆ほどの大きさになり、黒いイボのように皮膚に喰いついています。
まず気をつけなくてはいけないのは、ノミやダニを見つけたら『絶対潰さない!』という事です。
メスの成虫はお腹に卵を持っていますので、潰してしまうと卵が飛び散ってしまいます。
ノミの場合、メスの成虫から生み出された卵はペットの体から落下するため、部屋は隅々まで念入りに掃除しましょう。
また、マダニは無理に引き剥がそうとすると、体にマダニの頭部だけ残ってしまうことがあります。
細菌感染の恐れがあるので、マダニを見つけたらすぐに病院に行きましょう。
ノミ・ダニの駆除・予防には色々な薬があります。 飼育環境により適した薬が違いますので、獣医さんに相談して適した薬を与えてください。
ノミは気温が13度以上、ダニは20度以上であれば活動・繁殖します。最近の住環境では、エアコン完備で室内は通年繁殖に適した温度に保たれています。成虫を見かけなくても、ペットの周りでは幼虫やさなぎの状態で潜んでいます。通年のノミ・ダニ対策を心がけてくださいね。