ケン院長のWEBクリニック

狂犬病予防接種で愛犬をガードするべし!
 
「狂犬病の予防接種」必ず受けなくてはいけないの?
 

日本では生後3か月以降のワンちゃんは毎年1回、狂犬病予防ワクチンの接種が狂犬病予防法に基づき義務付けられています。また、市町村へのワンちゃんの登録、ワンちゃんに鑑札と注射済票を付ける事が義務付けられています。

 
「狂犬病」は人にも感染するのですか?
 

すべての哺乳類に感染します。もちろん人も例外ではありません。人や哺乳類が発症すると、ほぼ100%死に至る恐ろしい病気です。

 
日本では「狂犬病」は発症していないから安心?
 

日本では昭和31年を最後に人への発症がありません。だからと言って『絶対安心!』と狂犬病の予防接種を受けないで済ましてはいけません!
日本では発症事例がなくとも、海外では殆どの国で感染の可能性のある病気です。
最近では北海道に入港したロシア船からロシア犬が道内に放たれ、道内12港の周辺でロシア犬とみられる犬が116頭捕獲され処分されています。
日本国内だから安心と過信せず、きちんと狂犬病予防接種を受けましょう。

 
「狂犬病」に感染するとどうなるの?
 

ペットの場合は、極度に興奮し、わずかな刺激でも過剰反応して非常に危険です。また、咽頭の筋肉麻痺により鳴き声が変わる、下あごがマヒ、よだれを垂らすなどの症状が見られます。およそ1日〜7日で死に至ります。
人の場合は、強い不安感、一時的な錯乱、水を見ると首が痙攣する恐水症や高熱、マヒ、運動失調、全身けいれんなどが起こります。その後、呼吸障害が発生し死に至ります。

 
「治療」や「予防」はどうしたらいいの?
 

特異的な治療法はありません。
もし咬まれてしまったら、石鹸で傷口を十分に洗い、「組織培養型不活性ワクチン」を初回の接種日を0日として、3日、7日、14日、30日、90日の計6回皮下に接種します。

 
狂犬病の予防接種を受けていないワンちゃんや飼い主はどうなるの?
 

狂犬病の予防接種を受けていない犬、登録されていない犬、鑑札や注射済票を装着していないワンちゃんは捕獲・抑留の対象となります。また、そのワンちゃんの飼い主は20万以下の罰金の対象となります。

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